Fashion for all を目指して
” ファッションショー&ワークショップ -服の多様性-”
着たい服で輝く

主催:金城学院ファッション工房
報告:平林由果(金城学院大学)

おしゃれには人を元気にする力があります。金城学院ファッション工房は、学院創立120周年の記念事業の一つとして2009年に誕生しました。おしゃれをあきらめている方に、装いを楽しんでもらうための衣服支援活動を行っています。

2024年9月7日(土)に、「Fashion for allを目指して ~着たい服で輝く~」と題したイベントを実施しました。参加者は62名でした。ファッションショーでは、ファッション性と機能性を兼ね備えた装いを6名のモデルに着用して頂き、披露しました。ファッションショー終了後、モデルさんを交えてワークショップを行い、衣服に関する課題を探り、解決策について議論しました。また、ファッション工房の提案服を展示して紹介しました。参加者は一つ一つ丁寧にご覧になり、熱心に質問されていました。多くの方に参加して頂いたことに、深く感謝の意を表します。

広々とした屋内のスペースで、テーブルや、トルソーを使い、服を展示している様子。写真の中央付近には、車いすに乗せた白いドレスが展示されています。
写真1 展示の様子
舞台に、改良した服を着て立っているモデルや、車いすに乗り、改良したドレスを着たモデルや、ベッドで横になりながら改良した服を着るモデルが並ぶファッションショーの様子。トルソーに着せた服も置かれています。
写真2 ファッションショーの様子

ファッションショーで披露した提案服の一部を紹介します。

提案1:Tシャツのリフォーム、全開パンツ

前面の左手側の襟から裾にかけてオープンファスナーが付いている半袖Tシャツ。袖の部分には、黒とグレーのボーダー柄の袖が付けられて、長袖になっています。
写真3 提案1-1
前開き、着脱袖付Tシャツ

半袖Tシャツに袖を付けて長袖Tシャツになるようにしました。襟から裾までのオープンファスナーを付け、全開できるようにしたので、被らなくても着用できます。袖は付け外しすることができるため、気温変化にも速やかに対応できます。

ウエストから裾までオープンファスナーが付いた長ズボン
写真4 提案1-2
全開パンツ

パンツは、全開するようウエストから裾までオープンファスナーにしました。寝たままの状態でも楽に着脱でき、介助者への負担も軽減されます。

提案2:ブラウスとパンツスカートのセットアップ

前面の左右に、目立たないファスナーが付いている花柄のブラウスとと、同じ柄のパンツスカートのセットアップの写真
写真5 提案2
ブラウス+パンツスカート のセットアップ

前面左右にファスナーを取り付けることで、襟元が大きく開き、被りでも簡単に着脱できます。
ボトムスは、パンツに前スカート布を取り付けた「パンツスカート」です。スカート布が一体化しており、パンツをはくとスカートになるので、着脱が楽です。

提案3:セパレート型ドレス

艶やかなグレーのセパレート型ドレスを羽織り、車いすに座る女性モデルの写真
写真6 提案3
セパレート型ドレス

後ろあきなので、腕をあげなくても着脱できます。袖は、変形した関節が見えないように、オーガンジーの2重袖になっています。
スカートのウエストは、ゴムなので着脱しやすく、着用中も楽です。スカートは前スカートのみの扇型になっているため、車いすに座ったままで着脱できます。

以上のように、少し工夫することで、楽に着脱できることをもっと多くの方に知ってもらい、誰もがおしゃれを楽しめるようになることを心から願っています。

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作成者:金城学院ファッション工房