レインコート(電動車いすの方向け)
レインコートを作成することになった経緯
モデルのKさんは、電動車いすで通勤しているため日頃からレインコートを使用しています。昨年の国リハコレクションに来場し、レインコートの困りごとや、近々電動車いすを新しくするため、雨具についての質問があ りました。
そこで、今までの困りごとや、新しくなった車いすの機能に合わせたレイ ンコートを作成することになりました。
作成は主にKさんの外来受診日に、新しい車いすに合わせたレインコー 卜の要望を聞き、生地の決定、試作品を試着し、修正を繰り返し作成しました。
患者さんの希望
A 新しい電動車いすに適したレインコートを作成したい
①車いす操作用のスマホの液晶画面が介助者も操作できるようにしたい
②雨の日や夜間、所在を明確にするために前後に反射板をつけたい
③緊急時対応スイッチの場所が介助者に一目で分かるようにしたい
B フードとヘッドレスト間の水のたまりを解消して欲しい

【改良点】

A①
- 視界を良くするために、ひさし部分の長さを調整した
- 蒸れ防止対策に、裏にメッシュ生地を追加した
- 着脱しやすいように、ファスナーを長くした
- 介助者も車いす操作用スマホを操作できるよう、外側から手を入れられるよにファスナーを付けた
A②
- 対向者や後方から来る人や自転車にわかるよう、前後に反射板を付けた
A③
- 緊急時対応スイッチの位置が他者からもわかりやすいように透明ビニールにした

B フードとヘッドレスト間の水のたまりを解消→ケープを作成
- フードとヘッドレスト間に水がたまることを防ぐため、頭部と車いすのヘッドレスト部分を覆えるケープを作成した
- 固定にはマジックテープを使用
フードとヘッドレスト間の水たまりを解消
完成後のKさんの感想
- 手元のスマホ型のリモコンも見やすい
- フィット感は申し分ない
- 雨の日に着用した後、生地に撥水性があり良かった
- ポンチョの固定にマジックテープを付けてくれたので、フードが動かず、車いすが操作しやすく良かった
作成者:障害者の衣料開発に関する検討会(国立障害者リハビリテーションセンター)
*国立障害者リハビリテーションセンターの依頼により濱西ファッションアカデミーが作成
*国リハコレクション2023で発表した資料から転載


